
ブログの書き方がわからない。
コツがあれば知りたいな。
執筆の軸となる考え方が知りたい。
このような悩みを解消します。
- ブログの書き方|前提
- ブログの書き方|マインド編
- ブログの書き方|ライティング編
- ブログの書き方が学べるおすすめ本

「副業ブログを始めたけど、筆が進まない…」
人生でWeb文章を書いたことがある人はほとんどいませんよね。
読書感想文に始まり、レポート、履歴書など文章を書く機会があるものの、多くの人はWebライティング初心者です。
本記事はそんなあなたに向けて、Web文章の前提を話した後、マインド編・ライティング編の2章構成で計14のコツを解説します。

読み終える頃には、Webライティングの基本が理解できます。
ブログの書き方|前提

前提として、訪問者はブログを全て読みません。
Web上には膨大な文章があり、流し読みした中で気に入ったものしか読まれない傾向があるのです。
また、書籍とは異なりWeb文章の多くは無料で読めるので、少しでも気に食わなければ他サイトへ移ってしまいます。
書き手としては悲しい事実ですが、この前提を踏まえた上で書くのが重要です。
ブログの書き方|マインド編

ブログを書く上で必要なマインドは以下の5つです。
- 検索意図を満たす
- ファーストビューで離脱されない
- 読み手に頭を使わせない
- 読者を置いていかない
- 読み終わった後、行動を促す
それぞれ解説します。
マインド編1:検索意図を満たす
ブログを書く上で最も重要なのは、検索意図を満たすことです。
なぜなら、訪問者の目的は検索エンジンを介して疑問を解決したり、情報を得ることにあります。
また、副業ブロガーの目的である広告のクリックやアフィリエイトの成約は、検索意図を満たした先に行われます。
副業ブログの本質は、訪問者の検索意図を満たし、結果的にブログ運営者が収益を得ることだと心得ましょう。

訪問者とサイト運営者はwin-winの関係にあります。
マインド編2:ファーストビューで離脱されない
ブログを読んでもらうためには、ファーストビューで離脱されない工夫が必要です。
Webサイトは書籍と異なり無料で読めます。
そのため、ファーストビューが最適でないと離脱され、他サイトへ訪問者が移ってしまいます。
- 必要な情報が得られそうにない
- 装飾がなく文字だらけ
- ページの表示速度が遅い
これらが代表的な原因です。
訪問者がそのページだけで離脱した場合、*直帰率と*滞在時間が劣悪化し、検索順位が低下する原因にもなってしまいます。
ファーストビューは記事の顔だと考え、特に力を入れましょう。
直帰率とは、あなたのサイトを訪れたセッション(訪問)のうち、直帰したセッションの割合を表わす指標です。直帰とは、サイト内で1ページしか見ずにそのままサイトから出る、というユーザーの行動を指します。
出典:直帰率とは|AIアナリストブログ
滞在時間とは、Webサイトに訪問してきたユーザーがサイト内に滞在している時間のことです。 具体的には1つのWebサイトに訪問してきてたユーザーが、他のWebサイトに離脱したり、ページを閲覧しているブラウザを閉じたりするまでの時間のことです
出典:滞在時間とは?|マーケティングブログ
マインド編3:読み手に頭を使わせない
読み手に頭を使わせない工夫をすることで直帰率を下げ、滞在時間を増やすことができます。
読みながら「つまり、どういうことだろう」と感じたことがある人も多いですよね。
こういうことが起こらないように、文章を読み進めていく上で頭を使わなくても理解できる構造が好ましいです。
- 理論的である
- 読み手の頭にあるワードを使う
- *PREP法
簡単にいうと、誰でも知っている言葉を使い、道筋を立てて書くということ。
最初は難しいのでPREP法を意識するのがおすすめです。
PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の順番で話を展開するフレームワークのこと。 PREP法を修得すれば、要点をつかんだわかりやすい文章が書けるだけでなく、説得力のあるプレゼンテーションができるようになります。
出典:「PREP法」なら誰でも論理的な文章が書ける!|STUDY HICKER
マインド編4:読者を置いていかない
Web文章にありがちですが、読者を置き去りにしないことも重要です。
- 検索意図にあった知識・言葉選び
- リテラシーの考慮
- 身内しかわからない情報
これらは置き去りにしてしまう書き方の一例です。
例えば、ブログ初心者向けの文章なのに「インプ」や「CTR」みたいな専門用語を使ったり、「有名ブロガーの○○さんが言ってました」のような外部から知らない人の情報を入れたりするなどです。
対象読者にわかる知識・言葉選びはもちろん、表現が難しい場合は言葉自体の解説を入れるようにしましょう。

難しい言葉使えばカッコいいなんてことはありません。
マインド編5:読み終わった後、行動を促す
副業ブログのゴールは、読者に行動をさせることです。
必ずしも広告など成果地点に誘導しなくてはいけないわけではありません。
むしろ不自然な誘導は不信感を招き、期待する行動をしてくれない可能性が上がります。
広告に誘導が難しい場合は無理に促さず、キラーページ(集客記事)やSNSシェアに誘導しましょう。
ブログの書き方|ライティング編

ブログを書くのに最低限必要なライティングスキルは以下の9つです。
- 結論から書く
- 見出しだけで内容を理解できる構成
- 冗長な表現を避ける
- 指示語を使わない
- ひらがな・カタカナ・漢字のバランス
- 文章を短くする
- 1行に同じ言葉を入れない
- 装飾を正しく使用する
- 語尾のリズムに気を配る
それぞれ解説します。
ライティング編1:結論から書く
Webライティングの基本は、結論から書くことです。
なぜなら、Web文章は流し読みされることが多いので、冒頭に結論が書かれていないと、ユーザーは結論を見つけられずページから離脱してしまいます。
結論から書いてユーザーの興味を保ち、理由を後から説明することで滞在時間を伸ばしましょう。

結論を知った人間は理由も確認したくなるものです。
ライティング編2:見出しだけで内容を理解できるようにする
記事で伝えたいことが見出しだけでわかるような構成にしましょう。
Webのユーザーは、求める情報に早くアクセスしたいと思っています。
見出しだけで内容が分かる記事のほうが情報を探しやすいので、整えることで離脱率低下が見込めます。
NGの見出しは、パッと見ただけで記事の内容がわかりません。
また、見出しの階層構造も整っていないので、記事全体がまとまっていないイメージを持たれてしまいます。
一方、OKな見出しはある程度内容を理解できますよね。

目次の見た目も重要です。
ライティング編3:冗長な表現を避ける
文章が長くなる冗長な表現は、Web文章では好まれない傾向があります。
特に以下3つは避けましょう。
- 二重否定
- 可能表現
- 「て」と「で」
それぞれ紹介します。
冗長な表現1:二重否定
「ないことはない」のように、否定表現を二回重ねることで肯定文を作る文法です。
- NG:僕はブログが書けないわけではありません。
- OK:僕はブログが書けます。
二重否定は読者に頭を使わせるだけでなく、文章も長くなってしまうので特に使わないようにしましょう。
冗長な表現2:可能表現
たとえば「〜ことができます」は、「〜できます」「〜られます」のように短く言い換えられます。
- NG:私はブログを書くことができます。
- OK:私はブログを書けます。
ただし、「食べれます」のような、「ら」抜き言葉に注意しましょう。
冗長な表現3:「て」と「で」
「て」「で」は、前後の論理関係があいまいな文章でも使える便利な接続助詞です。
しかし使いすぎると、むやみに文章を長くしてしまいます。
- NG:僕はブログを毎日更新していて、日々SEOの勉強もしているので、半年で10万円稼げました。
- OK:僕はブログを毎日更新していて、日々SEOの勉強もしています。その結果、半年で10万円稼げました。
使用を控えることで、冗長表現を減らしたり、論理の飛躍を防止できます。
ライティング編4:指示語を使わない
指示語とは、「これ」「その」「あの」「どの」など、それ自体に具体的な意味を持たない言葉を指します。
テンポや速度が求められるWeb文章には不向きなのはもちろん、性質上冒頭から読むとは限らないので使用を控えましょう。
ライティング編5:ひらがな・カタカナ・漢字のバランスを考える
Webの文章は「読む」ではなく、「見る」と表現されるほど、文字のバランスが重要です。
文章の読みやすさを考えると、「漢字3割、ひらがな7割」の法則があるといわれています。
出典:漢字と平仮名の割合を適切にする|日経XTECH
漢字で書ける箇所をかならず漢字で書かなければいけないわけではありません。

上の文章も意図的に”かならず”を平仮名にしています。
比率が気になる方は、無料ツール漢字使用率チェッカーで確認してみるのがおすすめです。
ライティング編6:文章を短くする
PCやスマホなど、想定読者が使うデバイスにあわせて一文の長さを調整しましょう。
最近はPCよりもスマホから読まれることが多いので、画面の横幅が狭くても見やすい文章にする必要があります。
執筆後はスマホ画面での記事確認をお忘れなく。

デバイスによって異なりますが、スマホで表示される文字数は1行あたり19〜21文字です。
ライティング編7:1行に同じ言葉を入れない(類義語を使う)
ライティング初心者は1行に同じ言葉が入りがちです。
- NG:僕は読書が好きで、読書していると落ち着きます。
- OK:僕は読書が好きで、本を読んでいると落ち着きます。
声に出してみるとわかりますが、NG例は違和感がありますよね。
このように1行に同じ言葉が出てしまう場合は、別の言葉に置き換えて違和感を解決しましょう。
ライティング編8:装飾を正しく使用する
装飾を正しく利用することで、メリハリが生まれます。
- 太字:強調
- 「カギかっこ」:強調したい単語や名刺、セリフなどを明言する。
- 『二重カギかっこ』:作品名、著者名、文章内でカギカッコを用いる場合。
- “引用符”:引用や長い注釈、文章内でカギかっこを用いる場合。
- (かっこ):直前直後の単語の補足や説明、英訳・和訳、別名など。
最低でもこれらを覚えておくと良いでしょう。
マーカーなどで色付けするのもおすすめです。
ライティング編9:語尾のリズムに気を配る
語尾が一定の文章はリズムが悪くなります。
リズムの悪い文章は読み手にストレスを与え、離脱につながるので気を配りましょう。
NGの語尾はリズムが悪く、小学生のような印象を受けます。
しかし、OKの語尾はリズム良いので朗読しても違和感がありません。
おすすめは同じ語尾は2回までに留めることです。
人によっては「2回同じ語尾でも気持ち悪い」と考える方もいます。
しかし、表現の幅が狭まったり、不自然な言い回しになることも多いので、2回まで許容するのを推奨します。

毎回変えることを意識しながら、2回までは許容するのがおすすめです。
ブログの書き方が学べるライティング本

正直、ライティングは最低限の勉強が必要です。
文章の引き出しが増えるのはもちろん、指標が設けられるので執筆ストレスの軽減や作業時間の短縮にもつながります。
「書きたいことは決まったけど、なぜか書けない」みたいな状態が解決できるのは嬉しいですよね。
本章では、ライティング本を20冊以上読んだ僕が、「とりあえず、どちらか読めばOK」という書籍を紹介します。
いずれの作品もオーディオブックで聴けるので、「読む時間が惜しい」「本を読むこと自体苦手」という方にもおすすめです。
おすすめなライティング本1:書くのがしんどい
- 具体的ですぐに実践できるノウハウ
- Web文章に特化した最新情報
- 著者:竹村俊助さん(『メモの魔力』編集者)
最もおすすめなのは、『書くのがしんどい』です。
本書は、”最新”のライティングノウハウが”具体的”に書かれています。
ライティング本は抽象的なもの多いですが、『書くのがしんどい』は具体的に書かれているのが特徴です。

GOOD・BADの2パターンで解説してくれます。
さらに多くの書籍が文章全体に書かれているのに対して、本書はWeb文章に特化して書かれているため、ブログに必要なスキルを集中的に学べます。
本書はAudibleの無料体験でダウンロードできるので、「すぐに文章力を上げたい」という方は是非試してみてください。
>>『書くのがしんどい』を無料でダウンロードする(Audible公式サイトへ)

2021年3月現在、僕のベストライティング本です。
おすすめなライティング本2:20歳の自分に受けさせたい文章講義
- ライティングに必要な考え方全般が学べる
- 誰もが抱えている文章への疑問を解消
- 著者:古賀史健さん(『嫌われる勇気』著者)
次におすすめするのは、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』です。
具体的なライティングノウハウが得られる『書くのがしんどい』とは異なり、本書は文章を書くための根本的な考え方を記した作品です。
「なぜ話せるのに書けないのか」
「正しい・良い文章とは何か」
「文章構造はどうしたら良いか」
このような誰もが1度は疑問に感じる本質について解説がされています。
こちらもAudibleの無料体験でダウンロード可能なので、文章自体の理解を含めたい方におすすめです。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は924円とやすいのでAudibleの無料体験は『書くのがしんどい』をもらった方が得です(笑)
>>『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を無料でダウンロードする(Audible公式サイトへ)

文章に関するあらゆるモヤモヤが解消できます。
まとめ:Web文章独自の特徴を抑えよう
ブログを書く上で重要なのは、Web文章独自の特徴を抑えることです。
Web上の文章はこれまで書いてきたものと異なり、検索結果に合わせて表示されます。
記事の代わりはいくらでもあり、”主導権は訪問者が持つ”という独特の特徴を踏まえ執筆しなければなりません。

求められていない内容を書くなど、自分本意の文章は好まれません。
「訪問者の検索意図を満たしているか」「伝わりづらい表現になっていないか」と常にユーザー目線で執筆を心がけ、読まれる文章を目指しましょう。